平成20年、支援学校以外の学校在学者で企業実習を希望する人に向け、3~5日間の企業体験の場を設定しました。就労を前提としない企業体験ではありましたが、働くイメージ、できること・苦手なことの確認、自己の体験とともに他者評価を通じて本人理解を深める等、就業意識の醸成に貴重な機会となりました。
平成21年には、文部科学省からの調査研究として「民間団体と連携した(発達障がい含む)特別支援教育の推進」を受託。府内338校の高校・高等専修学校へのアンケート調査とあり方を検討した結果、「支援学校以外の学校に障がい或いは支援を要する生徒が存在すること」「就労への情報及び就労支援のノウハウが不足していること」が明らかとなり、大阪府専修学校各種連合会と連携して事業を進めてきました。支援を要する学生・生徒には、企業見学会や企業実習等を、教職員には、先進的な企業や支援機関の視察研修、講演会の開催等…。
令和2~4年度には、「大阪市市民活動推進助成事業」を受け、面接対策やスキルチェックなどの就労準備セミナー、企業見学会の充実、伴走型の個別カウンセリング等の体制整備を行いました。また、小学校等と連携して、義務教育からの職場見学会も行っています。
今後も、学生インターンシップ研修と雇用と就業の推進に関する講習の二本柱で、教育と社会参加の狭間の課題に着目した活動に取り組み、一人でも多くの学生が社会参加できる体制の構築を目指していきます。